Harvard大学の研究によるビタミンDと気道感染に関する研究です。
結論として、ビタミンDが低いと急性気道感染になる可能性(ARI) が高いというものです。
17歳以上の男女、14,108名を対象として、2001年から2006年まで調べています。その結果、ビタミンD濃度が 25(OH)D3<30 ng/ml の場合には、30 ng/ml以上の群と比較して気道感染を起こすリスクが1.58倍に上昇しているほか、25(OH)D3濃度とARIとの間に負の相関が認められています。
本研究の意義あるところは、25(OH)D3濃度の至適濃度についてのヒントがある点です。上のグラフをみると 50 ng/ml前後までは、25(OH)D3とARIとの値に相関がみられますが、それ以上になるとARIにははあまり変化がありません。
ビタミンD濃度は50 ng/mlあたりを維持しておけば、気道感染の予防になるかもしれません。
Nutrients. 2015 Mar; 7(3): 1933–1944.
Vitamin D Status and Acute Respiratory Infection:Cross Sectional Results from the United States National Health and Nutrition Examination Survey, 2001–2006
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