ビタミンD濃度とプロのアスリートのパフォーマンスに関する報告です。
運動能力とビタミンDとの関係についてはいくつかの報告がありますが、本論文は米国のプロフットボール(NFL)選手についての研究です。
対象は80名のNFL選手。平均年齢は26.5歳。黒人が67名含まれています。平均ビタミンD3レベルは 25(OH)D3= 27.4 ± 11.7 ng/mL,白人選手の平均値が37.4 ± 8.6 ng/mLであるのに対して黒人選手の平均は 25.6 ± 11.3 ng/mLと有意(p<0.001)に低い傾向にあります。
シーズン中に骨折を経験している選手では、ビタミンDが有意に低い傾向がみられています。さらにビタミンDが高い選手では所属チームとの契約更新の率が高い特徴があります。
これらの事象からビタミンDが運動パフォーマンスを維持する働きを持つと結論しています。少々、理論の飛躍があるかもしれませんが興味深い研究です。
Vitamin D Profile in National Football League Players. Am J Sports Med. 2015 May;43(5):1241-5.
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