ビタミンDはステロイドホルモンの仲間ですので、当然のことながら、その原料はコレステロールです。原料であるコレステロールが低値であると、ビタミンD濃度も低下する可能性があります。
コレステロールから作られたプロビタミンD3は、皮膚で紫外線の力を借りて、プレビタミンD3を作り出します。さらにプロビタミンDはビタミンD3へと変化してから、肝臓へと運ばれます。肝臓はビタミンD3をカルシジオールまたは25(OH)D3と呼ばれる成分へ変化させます。
一般的にビタミンDの血中濃度とは、カルシジオールの濃度のことを指します。カルシジオールは腎臓など様々な細胞によって、活性型ビタミンDと呼ばれるカルシトリオールへと代謝されます。
臨床で注目されるカルシジオールの血中濃度の単位は ng/ml ですが、活性型ビタミンD(カルシトリオール)の単位は、その1000分の1である pg/ml です。このことからも、前駆体であるカルシジオールの濃度を維持することが重要であることがわかります。
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