喫煙環境においたマウスを使った実験で、低ビタミンD状態が、呼吸器に対してどのような影響を及ぼすかを調べています。
その結果、ビタミンDが低い状態のマウスでは、呼吸機能が顕著に障害され、気道粘膜内への炎症性細胞の浸潤も多くみられています。また肺胞内洗浄液からもTNF-αなどの炎症関連物質が、対象群よりも多く検出されていました。
著者らは、マウスを低ビタミンD状態で喫煙環境に被曝すると、呼吸器の炎症が進みやすいと結論づけています。
動物実験の結果とはいえ、これは人間にあてはまると考えても間違いではありmせん。ビタミンDの持つ炎症予防作用については、今後も研究が広がってゆくと思われます。
Vitamin D deficiency exacerbates COPD-like characteristics in the lungs of cigarette smoke-exposed mice.
Respir Res. 2015 Sep 16;16(1):110.
コメントを残す